教壇に立って

早いもので、入所から6か月ほど経ちました。「ブログデビュー」がすっかり遅くなってしまいましたが、改めてよろしくお願いします。

さて、弁護士としてまだまだ学ぶべきことの多い私ですが、弁護士業務の傍らで、ロースクールや大学で教鞭もとらせてもらっています。現在受け持っているのは、ロースクールの上級生を対象にした刑事模擬裁判と、大学1年生のゼミです。教壇

刑事模擬裁判のほうは、東京弁護士会の法曹養成センターというところが主宰しており、基本的にはそこに所属している複数の弁護士が講師となります(ちなみに、その講師陣には、当事務所の上條弁護士や、当事務所OBの松原弁護士も入っていますし、民事模擬裁判の講師陣には全弁護士が入っています)。また、ロースクールの上級生ともなれば、ある程度法的知識もありますし、翌年に司法試験を控えているので、特に躊躇することもなく、むしろ「愛の鞭」とばかりに厳しい指導をすることになります。

他方、大学1年生のゼミのほうは、おそれ多くも1人で教壇に立っていますし、前期のゼミともなれば初回は4月初め、つい先月まで高校生だった学生が相手になります。ゼミを履修する理由は「将来法曹になりたい」という人から、「なんとなく…」という人までさまざまですし、法的な知識はまだ「まっさら」なので、張り切って(?)法律用語を多用してみたところで、気づいたときにはみんなスヤスヤと夢の中…ということになってしまいます。
私自身、学生の頃にちゃんと授業に出た記憶はなく(!!)、しかもその原因は面白くない講義をする先生の責任だとさえ思っていました。そんなこともあって、立場が変わった今となっては、もっともらしい内容を保つことよりも、ましてや厳しい指導をするよりも、いかに学生を寝させないか、いかに興味を引き付けるかに重点を置いています。

そんな中で、学生の反応が抜群に良いのが、刑事模擬裁判なのです。私自身としては、どうせやるなら「本物」に忠実でありたいとの思いと、いくら反応が良いと言っても相手は大学1年生なのであまりマニアックになってもいけないとの思いが交錯します。でも、そんな悩みは、学生たちの鋭い質問が打ち消してくれます。今年は、痴漢の否認事件を題材にしたため、状況をイメージしやすかったというのもあるのかもしれませんが、大学1年生でそこまでの発想ができるとは…と、その法的センスが羨ましくなってしまうほどでした。

先日は、ロースクール修了生を相手に、より実務的な講義をさせてもらいました(写真はその講義の休憩時間に撮ったものです)が、相手が誰であれ、人に教えるという過程は自分自身にとっても大変勉強になるので、これからも携わっていければ良いなと思います。
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Author:多摩パブリック法律事務所
多摩パブリック法律事務所は、多摩地域の法的ニーズに積極的に応えるため、東京弁護士会の全面的バックアップにより設立された公設事務所です!

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