合格のご挨拶②

1. はじめに
 私は、多摩パブリック法律事務所で、学部1年生から現在までの約7年間アルバイトとして在籍しておりました。この度、令和元年の司法試験に2度目の挑戦で合格し、アルバイトを退職することとなりました。この場をお借りして、お世話になった多摩パブリックの先生方、事務局の皆様、さらに多摩パブリックをご卒業された先生方や多摩パブリックを通じてお世話になった全ての皆様に心からの感謝を申し上げます。
 特に法科大学院入学後はほとんど仕事をしておらず直接皆様にお会いする機会が少なかったにもかかわらず、1度目の不合格後に皆様から温かい励ましのお言葉を頂けたことは本当に嬉しかったです。その言葉に大変励まされ、落ち込んだ状態から立ち直りなんとか2度目の挑戦で合格に辿り着くことができたと思っております。

2. 多摩パブリックでの経験
 私はたまたま読んだ、中坊公平『中坊公平・私の事件簿』(集英社、2000年)という本をきっかけに弁護士という職業に興味を持ちました。そして法学部に入学し法律の勉強を始めましたが、本で読んだような弁護士の仕事の実態はなかなか机上の勉強ではイメージが湧かず悩んでいたところ、タイミングよく大学の先輩に誘ってもらいアルバイトを始めました。
 法律事務所という堅い職場であることに加えこれが人生初めてのアルバイトでもあり、大変緊張しながら初日に臨んだことを今でもよく覚えております。業務内容としては主に電話対応、簡単な書類作成その他雑務を担当させて頂きましたが、はじめのうちは電話口で噛んだり早口になったりしてしまい皆様には大変ご迷惑をお掛けしました。しかし、事務所の方々はミスを叱るだけでなくなぜそのミスを避けるべきなのかやどうすれば同じミスをしないように業務をこなせるかをアドバイスしてくださいました。さらに社会人としてのふるまいを身に付けるために必要な素養をも教えて頂き、大学生のうちにそうした常識を教えて頂く機会があったことを大変有り難く思っております。まだまだ未熟ではありますが、教えて頂いたことを基礎として今後も成長してゆけるよう努力いたします。
 また、基本的な業務がこなせるようになった後は後輩アルバイトの採用や教育に関わる機会を頂いたり、業務の効率化を図る方法を提案させて頂いたり、より責任ある事柄を任せて頂けました。これによって単に言われた業務をこなすのではなく自分の頭で考えて仕事をすること、そしてその姿勢を尊重してもらえる喜びを感じより成長することができたと思っております。
 さらに、弁護士の先生方とそれをサポートする事務局の方々の仕事ぶりを間近で拝見することが出来たのはとても意味のある経験でした。やはり机上の勉強では分からなかった実際の業務を、直接それを担当する先生からお話を伺うことで学ぶことが出来、勉強へのモチベーションともなりました。そして弁護士の仕事は法律相談や法廷に立つことだけでなく、その土台となる調査や検討、事務局の方々の膨大な事務作業に支えられているものだと知りました。また、よりよい法的支援を行うためには逆に司法領域を越え、行政機関との協力が必要であることも学びました。アルバイト勤務以外にも無料相談会への同席やエクスターンへの参加、食事会などの貴重な機会を頂きました。そこで多摩パブの先生方を含めたたくさんの方と交流する機会を頂き、多くのお話を伺うことができました。同じ事柄に対してでも、先生によって捉え方や取り組み方が異なり、将来自分はどのような弁護士になりたいか及びなれるかを考えさせられました。特に法曹になってからでは他の複数の先生と相談に同席する機会はあまりないと思うので、先生ごとの依頼者との接し方の特徴を間近で拝見できたのは刺激的でした。
 このように、多摩パブでは多方面に渡る貴重な事柄を学ぶことができました。

3. さいごに
 私はこれから、12月から司法修習を経たうえで社会に出ていくことになります。やっとスタートラインに立ったばかりで自分が法曹としての責務を果たせるのか不安もありますが、今後とも精進して参ります。その際には多摩パブリックで学んだことを礎としてゆきたいと思います。そして、長い間大変お世話になった多摩パブリックに何らかの形で恩返しをしていけるよう努力いたします。
 最後になりますが、皆様、大変お世話になりました。本当にありがとうございます。
プロフィール

多摩パブリック法律事務所

Author:多摩パブリック法律事務所
多摩パブリック法律事務所は、多摩地域の法的ニーズに積極的に応えるため、東京弁護士会の全面的バックアップにより設立された公設事務所です!

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