島根の事務所を視察しました

 3月上旬、法テラス島根法律事務所と法テラス浜田法律事務所を視察しました。法テラス島根があるのは島根県庁所在地の松江市です。法テラス浜田は県西部の浜田市にあります。

 全国の法テラス法律事務所に勤務する弁護士の多くは、他の事務所で養成を受け、その後各地の法テラス法律事務所に派遣されます。多摩パブと同じく東京弁護士会が設置した東京パブリック法律事務所や北千住パブリック法律事務所では、毎年のように弁護士が養成され、各地に派遣されてきました。多摩パブでも、これまで菅野弁護士が法テラス釧路法律事務所に、竹内弁護士が法テラス多摩法律事務所に赴任した実績があります(二人ともいまは多摩パブに戻っています。)。芝﨑弁護士は東京パブリック法律事務所で養成を受け、その後法テラス多摩法律事務所で勤務した経歴を持っています。

 東京弁護士会では、会から送り出した地方赴任者に対する訪問を年1回おこなっています。今年は法テラス島根と法テラス浜田が訪問先に選ばれました。私は毎年この企画に関わっていますが、今年は特別な思いがありました。というのも、二つの事務所には私と同じ年に弁護士になった知り合いが勤めているからです。同期の仲間が自分とは違う環境でどう働いているのか。その活躍ぶりを見聞きするのは本当に楽しみでした。

 当日は早朝に羽田空港を発ち、米子空港からバスに乗り換えて松江市街に入りました。現地では法テラス島根の所属弁護士2名と支部長、副支部長の方々が出迎えてくれました。同期の弁護士からの報告では、社会福祉協議会と連携して新たなニーズの掘り起こしに取り組むとともに、ケースを地元の弁護士につなげるなど、地域に貢献している様子が伝わってきました。他方で、県内では松江に弁護士が集中し、それ以外の自治体には弁護士がほとんどおらず、法テラスとしてはそうした地域でも福祉連携を進めたいが、人手が足りていないとの悩みも聞かれました。

 意見交換のあと、今度は法テラス浜田へ向かいました。島根県は東西に長く、東端の松江から西部の浜田までバスで3時間近くかかります。東京以上に、地方では地理的問題が司法アクセスの大きな障害であることを実感しました。

 法テラス浜田では所属弁護士2名と会い、同期の弁護士が実情を報告してくれました。浜田市及び近隣自治体からなる松江地方裁判所浜田支部管内の人口は約10万人だそうです。他方、地域の弁護士は7人しかいません。そのため、日々の事件処理だけでもかなりの量にのぼります。しかし、そうした多忙な状況においても、現地の弁護士が福祉関係者と協力して困難案件に取り組んでいる様子に強く胸を打たれました。

 今回の視察を通じて、弁護士が地域関係者と連携して問題を掘り起こし、解決につなげていくことの大切さを改めて感じました。そして何より、自分と同期の仲間が、遠く離れた土地でも、弁護士としての使命を果たそうと奔走する様子を目の当たりにして、勇気を得ました。私も、彼らが逆に多摩パブを見に来たとしても、笑われないような報告ができる仕事をしなければいけない。そう思わせてくれる視察でした。

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多摩パブリック法律事務所

Author:多摩パブリック法律事務所
多摩パブリック法律事務所は、多摩地域の法的ニーズに積極的に応えるため、東京弁護士会の全面的バックアップにより設立された公設事務所です!

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