合格のご挨拶(元アルバイトの方より)

1.はじめに
 多摩パブリック法律事務所に大学1年次から現在まで約6年間アルバイトとして在籍していた者です。
 この度、平成30年度司法試験に合格し、退職することとなりました。まずは、この場を借りてお世話になった多摩パブリックの先生方、事務局の皆様、そして、多摩パブリックをご卒業された先生方や多摩パブリックを通じてお世話になりました関係者の皆様に心からの感謝を申し上げます。

2.多摩PBでの経験
 私は推理小説が好きだったこともあり、犯罪や刑事関連の問題に特に興味があるという理由で法学部に進学しました。当時から「警察官になるのは難しそうだし検察官になろうかなぁ」とぼんやりした志望をもっていましたが、とりあえず法曹という職業や法律事務所という場所を知りたいと思い、大学の先輩からの紹介でアルバイトを始めました。
 勤務を始めたばかりの頃は、電話対応では焦ってメモをとれなかったり、書類作成では押印で朱肉と赤スタンプを間違えそうになったり、受付対応での言葉遣いの語彙が足りず妙に古めかしすぎる言い回しになったり…と、一般常識のなさを実感し反省する日々でした。事務局の皆様の直接の厳しくも思いやりのあるご指導や先生方のご指摘により、今でもまだまだ未熟者ですが、当初に比べて大きく成長することができました。
 多摩パブでは社会人としてのふるまいを教わるのみならず、私は「目指すべき法曹像」を考えるうえで多摩パブの先生方から多大な影響を受けてきました。
 私はアルバイト勤務時間のほか、無料相談会や刑事研究会、エクスターンへの参加、食事会などの貴重な機会をいただき、事務所内外での先生方の姿を見つめてきました。公設事務所には様々なバックグラウンドをもった依頼者の方々が来所され、多種多様な案件に的確に対応する必要があり、先生方は大変多忙な日々を送っていらっしゃいました。そして、単にスケジュールがタイトであるという忙しさに加えて、法律相談での生の緊張感や、弁護士の言葉のもつ責任の重みを自覚しながらの行動選択など、重い職責を背負いつつ常に依頼者に向き合う精神力を試されるような日々を送っていると感じました。そんな先生方の姿勢に感化され、また、身体・精神ともにタフな人間でなければ法曹は続けていけないことを理解したため、大学や法科大学院時代には留学に挑戦したり、できるだけ自分の実力よりもレベルの高い所に飛び込んでみたりと学業面だけでなく性格面で大きく影響を受けたように思います。
 また、成年後見の業務や生活保護に関わってくる相談など、法律にとどまらない福祉・行政の知識をも活用した問題解決の重要性を教えてくれたのも多摩パブでした。より良い司法サービスの提供とは、司法の領域を超え、その人にとって最善の解決方法を提案すること。このことは社会福祉協議会等と協力して司法・福祉の連携したサービス提供に尽力してきた多摩パブでなければ学ぶことができなかったと思います。司法以外の分野にも目を向け、視野の狭い法曹にならないよう、謙虚に学び続ける法曹にならなければならないと強く考えるようになりました。

3.さいごに
 先生方、事務局の皆様には数多くの貴重な体験の機会のみならず、沢山の楽しい思い出をいただきました。司法試験については「司法試験はドーナツでなくどら焼きで挑め!」「司法試験の前日に飲んで二日酔い状態でも受かるように準備しないといけない」などの助言もいただき、試験1週間前にはどら焼きを机上においてイメージしながら勉学に励み、無事に第1関門を突破することができました。
 これから法曹としてどんな道を歩むか、まだ未確定な状態ではありますが、どのような立場になろうとも、多摩パブの先生方をモデルに「言葉の力を武器にして、流されずに意思決定できる広い視野をもったタフな法曹」を目指して精進していきます。そして、返しきれないほどのご恩ではありますが、多摩パブに何らかの形で恩返しをしていきたいと思っています。また、アルバイトの後輩の皆様におかれましては、法曹志望の方はとても恵まれた環境にありますので、多摩パブで自分がどんな法曹になりたいのかを見つめ直し、落ち込んだ分だけ大きく成長していってください。また、就職する方も多摩パブでの指導を武器に各方面で大きく活躍なさってください。応援しています。
 最後になりますが、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
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Author:多摩パブリック法律事務所
多摩パブリック法律事務所は、多摩地域の法的ニーズに積極的に応えるため、東京弁護士会の全面的バックアップにより設立された公設事務所です!

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