合格のご報告

1 自己紹介
 私は現在学部4年の大学生で、2年次より多摩パブでアルバイトとして働かせていただいています。この度平成27年度司法試験に無事合格致しました。
 私は山形のかなり田舎の出身で、高校卒業とともに上京してきました。当初は警察官になろうと考えていたのですが、大学で所属していた法律討論サークルで法律のおもしろさを感じ、ぜひ将来の職業にできたらと思い法曹を志望するようになりました。多摩パブでアルバイトとして働くようになったきっかけは、同じ法律討論サークルに所属していた同期の紹介を受けたことがきっかけです。そもそもアルバイト経験自体乏しかった私にとって、変わったバイトで社会経験にもなるし、本の中や机の上でしか学んだことのない法律に実際に触れることができる絶好の機会だ!と思い、働かせて頂くこととなりました。

2 多摩パブでの経験とそこで得たこと
 多摩パブでの業務は多岐に及び、決して要領のよくない私にとって始めの半年間は業務に慣れるのにとても苦労しました。シフトに初めて入ったその日に電話応対に入り、緊張のあまり「多摩パブリック法律事務所です」が言えずお客様を困らせてしまったことは今でも鮮明に覚えています(汗)。アルバイトがお客様の依頼内容に直接触れるということはありませんが、書類を一つ作成していても普段抽象的に勉強している事柄がどのように実務で運用されているのかといったことを肌で体験することができました。また、所内の事務だけでなく裁判所や検察庁等にお使いに行くこともあり、法律事務所以外での実務に触れることができたのも非常に刺激になったように思います。
 加えて、普段の業務以外にも言葉づかいやメールの打ち方等マナー面についても丁寧に指導して頂きました。多摩パブのコンセプトはただアルバイトとして働いてもらうというだけでなく、法曹や一社会人としてどこへ行っても恥ずかしくない人材を養成するという点にあります。実社会に出た場合学生の延長のような状態では適切なコミュニケーションを図ることはできません。多摩パブでの指導のおかげで、そう言ったマナー面を養うことができたことはとても感謝しています。
 3年次からは試験の関係であまりシフトに入ることができませんでしたが、司法試験後は所内の研究会に参加する機会も与えていただきました。大学においても同じ法曹志望の同期や後輩と法律について議論をすることはありましたが、当然ながら実務家の先生方の議論の水準はそれとは比べ物にならないほど高く、圧倒されてしまいました。「司法試験合格は素人の中の玄人、司法修習を終えれば玄人の中の素人となり、そこから玄人の中の玄人を目指していく」とある先生から教えられたことがありましたが、まさに玄人の中の玄人を目の当たりにし、慢心してはいられないと鼓舞されたような気がします。
 このように、多摩パブで培った経験は数えきれません。そして、こんな貴重な経験を積めたのは先生方ももちろんのこと事務局の方々の熱心な取り組みのおかげだと感じています。私はアルバイトに対しこんなに熱心に接してくれる懐の深い事務所を他に知りません。私の進路はまだ定まっていませんが、法曹としてどんな道に進んでも、多摩パブで培った経験を社会の役に立てられるよう今後も努力していきたいと思います。
プロフィール

多摩パブリック法律事務所

Author:多摩パブリック法律事務所
多摩パブリック法律事務所は、多摩地域の法的ニーズに積極的に応えるため、東京弁護士会の全面的バックアップにより設立された公設事務所です!

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