天才バカボンについて

 マンガの「天才バカボン」をご存知でしょうか?。
 あの有名な赤塚不二夫さんの代表作です。

 という私も決して詳しくはなく、むしろ、なんでこんなにばかばかしいものがおもしろいのか、と幼い頃には思っていました。
 ところが、ここ最近、その印象が大きく変わりました。夕方のマイナーなチャンネルで「天才バカボン」のアニメの再放送をしていたものを、ふと見る機会がありました。私はテレビをつけていると、ついつい集中してしまい、ついには他のことそっちのけで真剣に見入ってしまい、よく家族に呆れられるのですが、そのときも子どもがつけた「天才バカボン」を私のほうが見入ってしまいました。

 そのストーリーは、何ともジーンとくるものでした。
両親がけんかをしているところを見たバカボンの友達が、遊びに来ていたバカボンの手前、「喧嘩をするほど仲がいいんだ。おまえんちの親は喧嘩をしないなんて仲が悪いんだ。」というようなことを言いました。バカボンは、パパとママがとても仲が良く喧嘩をしないことを真剣に悩みます。それを見たママが、パパに、バカボンのために喧嘩をする真似をしようと提案しますが、パパは「そんなことはできない、ママのことを怒鳴るなんてどうしてもできないのだ」と言い張ります。それでも、ママはパパを怒らせようと仕向けますが、パパはそれに応じません。ところが、だんだんパパもママもおかしくなっていって、本当にパパとママが喧嘩をしかけてしまいます。そうしたところで、バカボンが、そんなのは悲しいから止めて!と止めに入ります。やっぱり「喧嘩はよくないのだ。」ということになり、バカボンも納得しました。
 更に、これだけでは終わらず、バカボンの手前、強がって友人は、小学校の作文で、やっぱり両親の喧嘩は子どもが傷つくから止めてほしいというような気持ちを素直に書き、匿名で表彰されました。バカボンはそれが例の友人であることを悟り、二人は目を合わせて微笑み合いました。
 というお話でした。

 親の喧嘩は子どもを傷つけてしまうという割と社会派なストーリーになっていたことと、パパはあの時代にとても男女平等な思想を持っていたのだということに驚きました。単にばかなことを言っているだけではなかったのですね。今になって良さに気付きました。
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